最高裁 | ワン・レイニー・ナイト・イン・トーキョー事件 | 昭和50年(オ)第324号 | 昭和53年9月7日 | 複製、依拠性、偶然の一致、偶然の暗合、不知 |
最高裁 | モンタージュ写真事件 | 昭和51年(オ)第923号 | 昭和55年3月28日 | パロディ、合成写真、節録引用の要件、慰謝料、同一性保持権を侵害する改変、明瞭区別、主従関係、著作者人格権、表現形式上の本質的な特徴、写真の完全性を損なう、マッド・アマノ |
最高裁 | 顔真卿自書建中告身貼事件 | 昭和58年(オ)第171号 | 昭和59年1月20日 | 美術の著作物、著作権消滅後の有体物と無体物に関する権能、公有(パブリック・ドメイン)、著作権の消滅後に第三者が有体物としての美術の著作物の原作品に対する排他的支配権能をおかすことなく原作品の著作物の面を利用したとしても、右行為は、原作品の所有権を侵害するものではない |
最高裁 | モンタージュ写真事件第2次上告審 | 昭和58年(オ)第516号 | 昭和61年5月30日 | モンタージュ写真、著作財産権、著作者人格権、同一性保持権、損害賠償、謝罪広告、社会的名誉声望、著作者の名誉感情 |
最高裁 | クラブキャッツアイ事件 | 昭和59年(オ)第1204号 | 昭和63年3月15日 | 飲食店、カラオケスナック、カラオケ装置、演奏権、利用主体、営業主、カラオケ法理 |
最高裁 | 智惠子抄事件 | 平成4年(オ)第797号 | 平成5年3月30日 | 編集著作権、智恵子抄、帰属、著作者性 |
最高裁 | 海賊版ビデオ販売事件 | 平成6年(あ)第582号 | 平成7年4月4日 | 映画著作物、ビデオグラム、海賊版ビデオ、ブートレグ、許諾による独占的ビデオ化権、独占的ビデオ化権を受けた者の告訴権 |
最高裁 | ポパイネクタイ事件 | 平成4年(オ)第1443号 | 平成9年7月17日 | ポパイ、キャラクター、漫画、二次的著作物、保護期間、著作物性 |
最高裁 | 本多勝一反論権「諸君」事件 | 平成6年(オ)第1082号 | 平成10年7月17日 | 引用の正確性、引用による名誉棄損の違法性、社会的評価、他人の著作物に関する意見ないし論評 |
最高裁 | コナ書体事件 | 平成10年(受)第332号 | 平成12年9月7日 | 印刷用書体、顕著な特徴、独創性、美術鑑賞の対象、美的特性、公正な利用、情報伝達機能、ゴナ、ゴシック体、応用美術の著作物、デザイン |
最高裁 | ときめきメモリアル事件 | 平成11年(受)第955号 | 平成13年2月13日 | ゲームソフト、メモリーカード、パラメータ、改変、同一性保持権、シミュレーションゲーム |
最高裁 | ビデオメイツ事件 | 平成12年(受)第222号 | 平成13年3月2日 | カラオケ装置、リース、音楽の著作物、使用許諾契約、侵害の蓋然性、注意義務、過失 |
最高裁 | ウルトラマン(円谷プロ)事件 | 平成12年(オ)第929号 | 平成13年6月8日 | 財産所在地の裁判籍、タイ王国での共有著作権の保護可能性、我が国裁判所の国際裁判管轄が肯定される請求、我が国に住所等を有しない被告 |
最高裁 | 江差追分事件 | 平成11年(受)第922号 | 平成13年6月28日 | 著作権法2条1項1号、著作権法27条、北の波濤に歌う(本件著作物)、テレビ番組(本件番組)、翻案権侵害、言語の著作物の翻案の意義、既存の著作物に依拠、表現上の本質的な特徴の同一性、具体的表現に修正、増減、変更等を加え、表現それ自体でない部分、表現上の創作性がない部分、記載順序自体は独創的なものとはいい難い |
最高裁 | 出版差止請求事件(キャンディ・キャンディ事件) | 平成12(受)798号 | 平成13年10月25日 | 連載漫画、小説形式の原稿の漫画化、二次的著作物、原画の複製等に対する差止の可否、キャンディ・キャンディ、原著作者の権利 |
最高裁 | 中古ゲームソフト事件 | 平成13年(受)第952号 | 平成14年4月25日 | ゲームソフト、映画の著作物、頒布権、中古品、譲渡、消尽、譲渡権 |
最高裁 | 記念樹事件 | 平成12年(ネ)第1516号 | 平成14年9月6日 | どこまでも行こう、表現上の本質的な特徴の同一性、旋律、依拠性、記念樹、翻案、改変、著作者人格権 |
最高裁 | RGBアドベンチャー事件 | 平成13年(受)第216号 | 平成15年4月11日 | 職務著作、法人等の業務に従事する者、法人等と著作物を作成した者との関係、法人等がその者に支払う金銭が労務提供の対価、業務態様、指揮監督、対価の額、支払方法、具体的事情を総合的に考慮 |
最高裁 | 船橋市西図書館事件 | 平成16年(受)第930号 | 平成17年7月14日 | 著作者の人格的利益、国家賠償法、閲覧、図書館、廃棄、公立図書館 |
最高裁 | シェーン事件 | 平成19年(受)第1105号 | 平成19年12月18日 | 映画の著作権の存続期間、映画の著作物の保護期間、団体の著作名義、1953年映画 |
最高裁 | チャップリン事件 | 平成20(受)889号 | 平成21年10月8日 | 自然人である著作者の実名公表、旧著作権法、映画の著作権の存続期間、団体の著作名義、映画制作会社 |
最高裁 | まねきTV事件 | 平成21年(受)第653号 | 平成23年1月18日 | 放送事業者、放送番組、自動公衆送信、公衆送信権、送信可能化、送信可能化権 |
最高裁 | ロクラクII事件 | 平成21年(受)第788号 | 平成23年1月20日 | カラオケ法理、ハードディスクレコーダー、複製機器、管理・支配、社会的・経済的意義、経済的利益の帰属、総合的観察、複製の主体、放送番組の録画配信、録画サービス |
最高裁 | 北朝鮮事件 | 平成21年(受)第602号 | 平成23年12月8日 | 北朝鮮、朝鮮民主主義人民共和国、劇映画、許可なく放送、放送差止め、国家、保護義務、ベルヌ条約、締約国 |
最高裁 | Winny事件 | 平成21年(あ)第1900号 | 平成23年12月19日 | 著作権法119条1項(罰則)についての刑法62条1項(幇助)の成否、著作権法23条(公衆送信権)、ファイル共有ソフト、P2P技術、様々な分野に応用可能なソフトの提供行為、価値中立的、正犯者らの著作権違反罪に対する幇助、無限定な幇助犯の成立範囲の拡大、幇助犯の成立要件、例外的とは言えない範囲の者が著作権侵害に利用する蓋然性が高いと認められる場合で提供者もそのことを認識認容しながらソフトを提供、幇助犯の故意を欠く、告訴、強制捜査 |
最高裁 | 暁の脱走事件 | 平成22年(受)第1884号 | 平成24年1月17日 | 映画の著作物、輸入、頒布権、損害賠償、存続期間、誤信、過失、監督、著作者の死亡、職務発明 |
高裁 | 藤田嗣治事件 | 昭和59年(ネ)第2293号 | 昭和60年10月17日 | 絵画、美術書への掲載、引用、権利濫用、使用料相当額、絵画の鑑賞性 |
高裁 | 新潟鉄工刑事事件 | 昭和60年(う)第562号 | 昭和60年12月4日 | 新潟鉄工、コンピューター・プログラム、ワーキング・ペーパー、法人著作権、著作権法15条、仮に公表するとすれば法人等の名義で公表されるものも含まれる |
高裁 | 法政大学懸賞論文事件 | 平成2年(ネ)第4279号 | 平成3年12月19日 | 学生の論文、黙示の許諾、同一性保持権、論文、雑誌、掲載許諾、改変、同一性保持権 |
高裁 | 三沢市市勢映画製作事件 | 平成4年(ネ)第1421号 | 平成5年9月9日 | 映画の著作物、著作権法29条1項、著作物の完成、製作者、未完成の映画、著作権の帰属 |
高裁 | ウォール・ストリート・ジャーナル事件 | 平成5年(ネ)第3528号 | 平成6年10月27日 | 仮処分申立事件、新聞(編集著作物)、新聞記事の抄訳、情報の核心的事項、将来発生する著作権に基づく差止請求の可否、新聞が発行されることを条件、発行により生じる編集著作権に基づく予防請求、表現行為に対する事前抑制、公正利用(フェアユース)の法理 |
高裁 | 会社パンフ事件 | 平成6年(ネ)第1610号 | 平成7年1月31日 | 会社案内(編集著作物)、体的な素材の選択及び配列に強度の共通性、複製権、依拠性、同一性、ワン・レイニー・ナイトトーキョー |
高裁 | Asahiロゴマーク事件 | 平成6年(ネ)第1470号 | 平成8年1月25日 | 著作物、創作性、商標、ロゴマーク、書体、デザイン、万人共有の文化的財産、実用的機能、デザイン書体に著作物性を認め得る場合があるとしても、それは、当該書体のデザイン的要素が「美術」の著作物と同視し得るような美的創作性を感得できる場合に限られる |
高裁 | スウィートホーム事件 | 平成7年(ネ)第3529号 | 平成10年7月13日 | 映画・脚本の著作権者、映画のビデオ化・テレビ放映、二次的利用の承諾、やむを得ないと認められる改変、監督の著作者人格権、伊丹プロ、トリミング |
高裁 | だれでもできる在宅介護事件 | 平成9年(ネ)第1885号 | 平成10年11月26日 | 共同著作の成立性、著作権の持分割合、単独著作、著作者の特定、法人著作、持ち分譲渡の合意、共同著作の寄与度、民法250条 |
高裁 | 知恵蔵事件 | 平成10年(ネ)第2983号 | 平成11年10月28日 | 著作権法12条1項、用語辞典のブックデザイン、編集著作物、レイアウト・フォーマット用紙、図形著作物、編集過程において示された編集或いは割付け作業のアイデアが視覚化された段階のもの |
高裁 | イメージボックス事件 | 平成11年(ネ)第6004号 | 平成12年4月19日 | 共有著作権、持分の譲渡、同意を拒む正当な理由、同意を得るための努力 |
高裁 | 脱ゴーマニズム宣言事件 | 平成11年(ネ)第4783号 | 平成12年4月25日 | 引用、漫画カット、主従関係、目的、性質、内容、分量、採録 |
高裁 | 剣と寒紅事件 | 平成11年(ネ)第5631号 | 平成12年5月23日 | 手紙の著作物性、手紙、書籍、手紙の公表、同性愛、遺族、著作者人格権、差止請求の違憲性 |
高裁 | 赤穂浪士舞台装置事件 | 平成11年(ネ)第2937号 | 平成12年9月19日 | 舞台用造形美術作品、「表現されたもの」の類似性、著作権の保護範囲(アイデアは保護しない)、表現手法、盗作、記者会見 |
高裁 | 西瓜写真事件 | 平成12年(ネ)第750号 | 平成13年6月21日 | 写真の著作物、類似性、依拠性、同一性保持権侵害、創作性判断において被写体の選択、組み合わせ、配置を考慮 |
高裁 | 雪月花事件 | 平成11年(ネ)第5641号 | 平成14年2月18日 | 複製権、翻案権、氏名表示権、同一性保持権、書の著作物、美的要素、カタログ、字体や書体そのものの著作物性 |
高裁 | 絶対音感事件 | 平成13年(ネ)第3677号 | 平成14年4月11日 | 引用、ノンフィクション作品、歴史的な人物の言葉、二次的著作物(翻訳)、出所明示義務違反、公正な慣行、引用の目的上正当な範囲内、総合考慮説 |
高裁 | ファービー人形事件 | 平成13年(う)第177号、平成12年(う)第63号 | 平成14年7月9日 | 美術の著作物、デザイン形態、実用品、応用美術、審美性、条約、人形のデザイン |
高裁 | 電子掲示板事件 | 平成14年(ネ)第2887号 | 平成14年10月29日 | インターネット掲示板への書込みの著作物性、創造性の程度、出版物の著作物性、創作物の高さに応じた保護範囲 |
高裁 | ダリの世界展カタログ事件 | 平成12年(ネ)第4720号 | 平成15年5月28日 | 契約の準拠法、著作権譲渡の対抗要件、著作権の移転登録、信託譲渡契約、スペイン法 |
高裁 | ナクサス島のアリアドネ事件 | 平成15年(ネ)第1752号 | 平成15年6月19日 | 戦時加算特例法4条1項、リヒャルトシュトラウス、楽曲の著作権、上演権、戦時加算特例法、信託的譲渡、著作権の委譲、独占的管理権 |
高裁 | 怪傑ライオン丸事件 | 平成14年(ネ)第5907号 | 平成15年8月7日 | テレビ用映画、ライオン丸、電人ザボーガー、放送権の意味内容、放送権の譲渡、地上波放送、衛星放送、有線放送、契約 |
高裁 | マクロス事件II | 平成15年(ネ)第1107号 | 平成15年9月25日 | 映画製作者、製作主体、発意、責任、広告会社、費用負担、アニメーション映画 |
高裁 | 社交ダンス教室事件 | 平成15年(ネ)第233号 | 平成16年3月4日 | 社交ダンス教授所、音楽著作物、社交ダンス教室、22条、公衆に対する演奏、38条、非営利の演奏、演奏権、権利濫用、消滅時効、著作権等管理事業者、専ら侵害の行為に供された、不当利得、公正な使用 |
高裁 | 国語教科書準拠教材事件 | 平成15年(ネ)第2467号 | 平成16年6月29日 | 引用、「試験問題」としての複製、同一性保持権、氏名表示権、明瞭区分性、出所明示 |
高裁 | アニメ声優事件 | 平成15年(ネ)第6051号 | 平成16年8月25日 | 声優の出演料、ビデオ化使用料、消滅時効、実演家、著作隣接権 |
高裁 | ダニエル・ダイン事件 | 平成15年(ネ)第3575号 | 平成16年9月29日 | 建築の著作物、美術鑑賞の対象、一般住宅、高級注文住宅、グッドデザイン賞 |
高裁 | 2ちゃんねる事件 | 平成16年(ネ)第2067号 | 平成17年3月3日 | 電子掲示板、漫画家、言語の著作物、対談、書籍、デッドコピー、掲示板運営者の責任、削除要請、公衆送信権、送信可能化権、職務著作 |
高裁 | ファイルローグ事件 | 平成16年(ネ)第405号 | 平成17年3月31日 | MP3ファイル、送信可能化権、自動公衆送信権、市販のCD等の複製、MP3ファイル、侵害の主体、侵害行為の惹起、侵害行為の誘発 |
高裁 | 映画武蔵事件 | 平成17年(ネ)第10023号 | 平成17年6月14日 | 映画の著作物、武蔵MUSASHI、七人の侍、翻案、アイデア、はめ込み型模倣、象徴場面型模倣、原著作物の著名性と感得の要件との関係性、不正競争防止法との関係、著名 |
高裁 | チョコエッグ事件 | 平成16年(ネ)第3893号 | 平成17年7月28日 | 応用美術、創作者の個性、実用性、機能性、美的鑑賞の対象 |
高裁 | YOL事件 | 平成17年(ネ)第10049号 | 平成17年10月6日 | ライントピックサービス、ニュース報道における記事見出し、ヨミウリオンライン(YOL)、YOL見出しの著作物性、表現の選択の幅、創作性を発揮する余地が比較的少ない、表現を個別具体的に検討、ありふれた表現の域、極めて凡俗な表現、アイデアの域を出ないもの、客観的な事実関係をそのまま羅列、多大の労力、不正競争防止法、商品の形態、一般不法行為(予備的請求)、著作権法上の保護を受けない行為についての一般不法行為の成立性、法的保護に値する利益が違法に侵害された場合であれば不法行為が成立するものと解すべき |
高裁 | ジョン万次郎像事件 | 平成17年(ネ)第10100号 | 平成18年2月27日 | 銅像の著作者、塑像の作成、石膏取り、鋳造、塑像における創作的表現を行った者、著作者の認定、氏名表示権、真の著作者でない者を著作者と表示することまでは著作者の同意として認められない、共同著作者、著作者の推定 |
高裁 | スメルゲット事件 | 平成17年(ネ)第10094号 | 平成18年3月29日 | 商品の写真、著作物性、創作性の程度、保護の範囲、限界事例、立体的な対象を撮影した写真の著作物性 |
高裁 | グッドバイ・キャロル事件 | 平成17年(ネ)第10076号 | 平成18年9月13日 | キャロル、解散コンサートの映像、映画製作者、著作権の譲受け、特典DVD、プロモーション映像、同一性保持権、氏名表示権、全体的形成に創作的に寄与 |
高裁 | 江戸考古学研究辞典事件 | 平成18年(ネ)第10037号 | 平成18年9月26日 | 模写の二次的著作物性、複製権、同一性保持権、氏名表示権、現著作物の本質的要素の同一性、模倣、原審(平成17年(ワ)10790) |
高裁 | 計装工業会講習資料事件 | 平成18年(ネ)第10027号 | 平成18年10月19日 | 著作者、職務著作、利用許諾、複製権、口述権、氏名表示権、同一性保持権、不当利得返還請求権、従業員が講師を務めた際に作成した講習用の資料 |
高裁 | 国語ドリル事件 | 平成18年(ネ)第10045号 | 平成18年12月6日 | 教科書掲載著作物、国語テスト、国語ドリル、図書教材、複製権、同一性保持権、氏名表示権、消滅時効、改変行為、同一の改変行為、認識したものと推認、債務の承認、訴えの追加的変更 |
高裁 | 宇宙開発事業団プログラム事件 | 平成18年(ネ)第10003号 | 平成18年12月26日 | 個人研究、解析結果、無断流用、二次的著作物(プログラム)、プログラムの著作物性、アルゴリズム、アイデア、職務著作、法人等の発意 |
高裁 | VonDutchロゴ登録事件 | 平成19年(ネ)第10095号 | 平成20年3月27日 | 譲渡、ライセンス、背信的悪意者、譲渡契約、Von Dutch |
高裁 | ライブドア裁判傍聴記事件 | 平成20年(ネ)第10009号 | 平成20年7月17日 | 言語の著作物、裁判傍聴記の著作物性、裁判傍聴記における創意工夫、事実の伝達、表現の選択の幅、発信者情報等開示請求 |
高裁 | デサフィナード事件 | 平成19年(ネ)第735号 | 平成20年9月17日 | クラブキャッツアイ、ライブ演奏、演奏権侵害、カラオケ法理、管理、営業上の利益、著作権法38条1項、差止めの必要性、消滅時効、損害、不当利得 |
高裁 | 土地宝典事件 | 平成20年(ネ)第10031号 | 平成20年9月30日 | 地図の著作物性、複製権の共同侵害、侵害主体、法務局、備えつけ資料の貸し出し、備え付けコピー機、利用者による無断複製行為を放置、違法複製を抑止する何らかの対応を図る作為義務、複製権侵害行為を教唆ないし幇助する行為、幇助者を共同侵害者と認定、著作権法114条の5、被告は幇助により民法703条所定の利益を受けたとは認められない |
高裁 | 駒込大観音事件 | 平成21年(ネ)第10047号 | 平成22年3月25日 | 観音像、仏頭部のすげ替え、遺族による著作者人格権の行使、やむを得ない改変、展示権、名誉声望の回復、原状回復、共同著作 |
高裁 | ニューロレポート事件 | 平成22年(ネ)第10004号 | 平成22年5月27日 | 論文、複製、創作的表現、翻案、共同著作者、複製権、翻案権、同一性保持権、公表権 |
高裁 | 北見工業大学事件 | 平成22年(ネ)第10029号 | 平成22年8月4日 | 北見工業大学、北見市等、各平成15年度報告書、職務著作、発意に基づく、学問の自由、別段の定め、大学の義務、各共同研究契約、共同研究、公表、職務著作、大学、研究 |
高裁 | 絵画鑑定書事件 | 平成22年(ネ)第10052号 | 平成22年10月13日 | 絵画の鑑定、複製、引用 |
高裁 | ひこにゃん事件 | 平成23年(ラ)第56号 | 平成23年3月31日 | 著作権の譲渡、著作権法61条2項、同一性保持権、使用許諾、複製、翻案、権利濫用、信義則、仮処分、ブルボンCM原版 |
高裁 | 東芝事件 | 平成23年(ネ)第10008号 | 平成23年12月22日 | 30条2項の特定機器、104条の5の協力義務、私的録音録画補償金制度 |
高裁 | 釣りゲーム事件 | 平成24年(ネ)第10027号 | 平成24年8月8日 | 釣りゲーム、翻案、公衆送信権、同一性保持権、アイデア、ありふれた表現、魚の引き寄せ画面 |
高裁 | テレビCM事件 | 平成24年(ネ)第10008号 | 平成24年10月25日 | CM原版、映画の著作物、映画製作者、職務著作 |
高裁 | 漫画ONWEB事件 | 平成25年(ネ)第10064号 | 平成25年12月11日 | 特攻の島、似顔絵の写真の無断アップロード、名誉又は声望を害する方法による利用 |
高裁 | 自炊代行事件 | 平成25年(ネ)第10089号 | 平成26年10月22日 | 複製行為、複製の主体、使用者による複製、外部者による複製、管理・支配、自己の手足として利用、私的使用のための複製 |
高裁 | トリップ・トラップ事件 | 平成26年(ネ)第10063号 | 平成27年4月14日 | 著作権法2条2項は「美術の著作物」の例示規定にすぎず例示に係る「美術工芸品」に該当しない応用美術であっても同条1項1号所定の著作物の要件を充たすものについては「美術の著作物」として同法上保護されると解すべき、幼児用椅子、著作権法と意匠法、応用美術に一律に適用すべきものとして高い創作性の有無の判断基準を設定することは相当とはいえず個別具体的に作成者の個性が発揮されているか否かを検討すべきである、応用美術につき意匠法によって保護され得ることを根拠として著作物としての認定を格別厳格にすべき合理的根拠は見出し難い、商品の形態が①客観的に他の同種商品とは異なる顕著な特徴を有しており(特別顕著性)②特定の業者による長期間に及ぶ継続的かつ独占的な使用、強力な宣伝広告等により、需要者において、当該特定の事業者の出所を表示するものとして周知されるに至れば(周知性)、不競法2条1項1号の「商品等の表示」に該当するといえる、著作権法及び意匠法の重複適用 |
地裁 | 舞台装置設計図事件 | 昭和48年(ワ)第2198号 | 昭和52年7月22日 | 設計図、私的複製、企業内での複製、損害賠償 |
地裁 | 仏壇彫刻事件 | 昭和49年(ワ)第291号 | 昭和54年7月9日 | 仏壇、彫刻、創作的表現性、独自の相違工夫、美術性、美的鑑賞の対象、紋様、応用美術 |
地裁 | パックマン事件 | 昭和56年(ワ)第8371号 | 昭和59年9月28日 | ビデオゲーム、パックマン、映画の著作物、ROM、プログラム、上映権、頒布権、物に固定、視覚的効果、著作物を再現 |
地裁 | 丸棒矯正機設計図事件 | 昭和61年(ワ)第4752号 | 平成4年4月30日 | 設計図の著作物、設計図に基づいて製作した製品は「複製」か、依拠 |
地裁 | 静かな焔事件 | 平成2年(ワ)第2177号 | 平成4年8月27日 | 共同著作物の成立、共有持分の譲渡、差止請求、著作権法60条、著作権法64条2項、著作権法65条3項、医師の闘病記 |
地裁 | 城の定義事件 | 平成4年(ワ)第17510号 | 平成6年4月25日 | 定義の著作物性、一覧表の著作物性、著作権侵害、出版権侵害、発行者、損害 |
地裁 | ぐうたら健康法事件 | 平成5年(ワ)第2444号 | 平成7年5月31日 | 書籍、複製権、二次的著作物、同一性保持権、氏名表示権、使用許諾、被告出版社の注意義務 |
地裁 | システムサイエンス事件 | 平成元年(ワ)第8292号 | 平成7年10月30日 | プログラム、帰属、複製、差止請求権、共同不法行為 |
地裁 | ラストメッセージin最終号事件 | 平成6年(ワ)第9532号 | 平成7年12月18日 | 雑誌の休刊又は廃刊に際する挨拶文の著作物性、フェアユース、記事の著作権の帰属、引用、執筆者の個性 |
地裁 | スモーキングスタンド事件 | 平成5年(ワ)第22205号 | 平成9年4月25日 | スモーキングスタンド、ダストボックス、プラントボックス、傘立て、通常の製図法、特別な表現方法、工業製品、設計図、共通のルール、実用品 |
地裁 | ダリ事件 | 平成3年(ワ)第3682号 | 平成9年9月5日 | 著作者の権利の暫定譲渡、準拠法をスペイン法とする約定、著作権の時間的一部の譲渡、譲渡人が譲受人に著作権の管理を委ねる目的で行われたとしても委任契約ではなくその目的を達成する手段として著作権を譲渡するという方法を選択、遺言による著作権の帰属、包括受遺者としての地位を有するスペイン国はダリの死亡時におけるダリの作品についての著作権の時間的一部が原告に譲渡された状態の財産を承継したものであり原告は本件契約の効果としてなおダリの作品の著作権の譲受人の地位を有する、著作権法47条、小冊子は、たとえ、観覧者に頒布されるものであっても、紙質・判型、作品の複製態様から見て、複製された作品の観賞用の図書として市場において取引されるものと同様の価値を有する者は、実質的に画集にほかならない |
地裁 | バーンズコレクション事件 | 平成6年(ワ)第18591号 | 平成10年2月20日 | 絵画、バーンズコレクション、展示に伴う複製、小冊子、入場券での利用、割引引換券での利用、新聞記事での利用、権利委託、共同所有の管理者の権限の範囲、引用、掲載、小冊子、入場券、割引券、新聞 |
地裁 | SMAP大研究事件 | 平成7年(ワ)第19455号 | 平成10年10月29日 | インタビュー記事、著作物性、文書表現、個性、著作者、出版社 |
地裁 | 血液型と性格事件 | 平成7年(ワ)第6920号 | 平成10年10月30日 | 血液型と性格、書籍、創作性、歴史的事実、客観的事実、要約引用、明瞭区分性、主従関係、翻案、やむを得ない改変、差別、血液型と気質、表現の本質的特徴、引用、免疫 |
地裁 | 版画写真事件 | 昭和63年(ワ)第1372号 | 平成10年11月30日 | 写真の著作物、職務著作、平面的な著作物(版画)を撮影した写真の著作物性 |
地裁 | 装飾文字趣事件 | 平成11年(ワ)第4128号、平成10年(ワ)第11012号 | 平成11年9月21日 | 書の著作物性、書の著作物の類似性、応用美術、装飾文字 |
地裁 | 中田英寿事件 | 平成10年(ワ)第5887号 | 平成12年2月29日 | 書籍、詩、複製権、公表権、肖像権、パブリシティ権、プライバシー権、顧客吸引力、引用、学年文集 |
地裁 | NTTタウンページ事件 | 平成8年(ワ)第9325号 | 平成12年3月17日 | データベース、職業別電話帳、編集著作物、情報の選択、体系的な構成、素材の選択・配列、分類、創作性 |
地裁 | 色画用紙見本帳事件 | 平成11年(ワ)第16101号 | 平成12年3月23日 | 色画用紙、編集著作物 |
地裁 | スターデジオ事件 | 平成10年(ワ)第19566号、平成10年(ワ)第17018号 | 平成12年5月16日 | 著作者隣接権、音楽の著作物、複製、放送のために音楽データをサーバに蓄積する行為、多チャンネルによる楽曲の配信、放送事業者、違法な私的複製の教唆・幇助、受信チューナのRAMへのデータ等の蓄積 |
地裁 | 戦後日本経済の50年事件 | 平成11年(ワ)第7209号 | 平成12年9月28日 | 共同著作物、不可分一体性、分担部分、担当部分、切り離し、結合著作物、各人の分担部分、分担執筆、増刷、出版、増刷・翻訳出版の同意請求 |
地裁 | フィールドワーク多摩事件 | 平成11年(ワ)第13552号 | 平成13年1月23日 | 新選組にゆかりの史跡、客観的事実の表現、地図の著作物性、地図の著作物性は記載すべき情報の取捨選択及びその表示の方法を総合して判断すべき、著作者人格権侵害(氏名表示権、同一性保持権)、利用許諾 |
地裁 | 東京リーガルマインド事件 | 平成12年(ワ)第7932号 | 平成13年5月16日 | コンピュータ・プログラム、正規に購入した複製品以外のものの使用、多数のコンピュータにインストール、無許諾複製、損害賠償、正規品、使用料の二重取り |
地裁 | 自動車データベース翼システム事件 | 平成8年(ワ)第10047号 | 平成13年5月25日 | データベース、情報の選択、創作性、複製、不法行為、著作物性 |
地裁 | バス車体絵画事件 | 平成13年(ワ)第56号 | 平成13年7月25日 | 市営バス、車体に描いた、美術の著作物、書籍、46条、屋外の場所、恒常的に設置、専ら複製物の販売 |
地裁 | 電車線設計用プログラム事件 | 平成13年(ワ)第17306号 | 平成15年1月31日 | プログラムの著作物、複製権、翻案権 |
地裁 | ヒットワン事件 | 平成14年(ワ)第9435号 | 平成15年2月13日 | カラオケ装置のリース業者、侵害の幇助者、幇助者に対する差止請求の可否、著作権法112条1項、通信カラオケリース業者、特許法における間接侵害、条理上の注意義務、侵害する者又は侵害するおそれのある者 |
地裁 | NTTリース事件 | 平成14年(ワ)第15938号 | 平成16年6月18日 | プログラム、著作物性、使用権設定契約、貸与権、複製権、譲渡権、共同不法行為、債務不履行、一般不法行為、損害、不当利得 |
地裁 | セキスイツーユーホーム事件 | 平成15年(ワ)第2886号 | 平成17年1月17日 | 建物写真、複製権、職務著作、写真撮影の請負契約、氏名表示権、著作権・所有権の帰属、譲渡・使用許諾の有無、ツーユー評判記、フィルム、新聞広告、114条1項、注意義務 |
地裁 | HeatWave事件 | 平成18年(ワ)第8752号 | 平成19年4月27日 | 音源、実演家、レコ―ド会社、送信可能化権、著作隣接権、貸与報酬請求権、帰属、印税、ファイル形式変換 |
地裁 | Myuta事件 | 平成18年(ワ)第10166号 | 平成19年5月25日 | 音楽の著作物、MYUTA、ユーザのCD等の楽曲をユーザの携帯電話で再生するソフトウェア、楽曲のアップロード、複製権、公衆可能化権、自動公衆送信権、複製行為の主体、送信行為の主体 |
地裁 | 社保庁電子掲示板事件 | 平成19年(ワ)第15231号 | 平成20年2月26日 | 公衆送信権侵害、行政目的の複製、目的外利用の複製 |
地裁 | 写真で見る首里城事件 | 平成19年(ワ)第347号 | 平成20年9月24日 | 職務著作の当否、雇用関係の存否が争われた場合、著作権法15条1項の別段の定めの有無、写真の創作性、共同不法行為、不真正連帯債務、過失相殺、謝罪広告、差止請求権の権利濫用による制限、原告に生じる損害の金額は極小額である一方差止請求を認めると被告らに重大な不利益が生じる、本件写真集(第4版)は原告も制作に深く関与した第3版の内容を維持したもの、本件原写真が掲載されることを意欲していたとも推認できる、極小さい割合を占めているにすぎないものに基づく全体の差止、損害賠償を認容しつつ差止請求は認容せず |
地裁 | マンション読本事件 | 平成19年(ワ)第7877号 | 平成21年3月26日 | 女性キャラクターのイラスト、複製の意味、依拠性の判断手法、イラストの本質的な表現上の特徴、イラストの複製又は翻案の判断手法、道義上の責任、和解を勧試 |
地裁 | Shallweダンス?事件 | 平成20年(ワ)第9300号 | 平成24年2月28日 | ダンス、振り付け、舞踊の著作物、創作性、映画、複製 |
地裁 | 新梅田シティ事件 | 平成25年(ワ)第1074号 | 平成25年9月24日 | 大阪市、ピクトグラム、地図デザイン、都市センター、案内図、原状回復義務、撤去・抹消、板倉デザイン研究所、ローカルピクトグラム、使用許諾契約、使用権、観光案内図、冊子、コンベンション協会、複製、公衆送信権、翻案、引用、商法512条、著作権の登録、美的特性 |